ルチンは、ケルセチン-3-O-ルチノシド(quercetin-3-O-rutinoside)構造を有する天然フラボノイドで、ケルセチンにグルコースとラムノースの2つの糖が結合した配糖体です。
抗酸化をはじめとする生理活性に優れる一方で、水溶性が低く、体内吸収率が限定的である点が課題とされています。
これらの課題を克服するために開発されたのが、酵素処理ルチン(Enzymatically Modified Rutin, EMR)です。
特定の酵素反応によりルチン分子に追加のグルコース鎖を付加することで、水溶性・安定性・生物学的利用率を同時に向上させた高機能性素材となっています。
本原料は グルコシルルチン(Glucosyl Rutin) としても知られています。
EMR(酵素処理ルチン)は、Sophora japonica(エンジュ/槐)から抽出された天然由来のルチンを原料として使用しています。
特定の酵素を用いた酵素反応により、ルチン分子に分岐型の糖鎖を付加することで、水への溶解性を大幅に向上させています。
この製造プロセスは、ルチン本来の機能性を維持しながら、さまざまな製剤・用途への応用性(適用範囲)を拡大することを目的とした技術です。
| 種類 | ルチン | 酵素処理ルチン(EMR) |
|---|---|---|
| 含有量 | - | 98%以上 |
| 色調 | - | 黄色〜淡褐色(yellow〜light brown) |
| 水溶性 | 低い | 高い(100倍以上) |
| 吸収率 | 低い | 腸内での吸収が良好 |
| 味の特徴 | やや苦味あり | まろやかで安定した風味 |
| 適用範囲 | 一部の食品に限定 |
抗酸化剤(食品添加物・保存料) 機能性サプリメント 飲料・化粧品原料 など |